2016/09/29
こんばんわ
今日は患者さんから
「食べてすぐって運動してはいけないんですか？」
と質問がありました。
食べた後、１時間ぐらい空けてから運動するのが良いです！
なぜなら、人間の血液の量は決まっていて、それを必要に応じて身体がやりくりしているからです！
食事をした時は、口から食道、そして胃に入ります。
胃が消化を頑張るために血液を必要とします。
ところが、ここでランニングなどテニスなどを始めてしまうと、
筋肉に血液が必要になって,内臓への血液の量が減ってしまいます。
そのせいで、酸素は血液によって運ばれていますので、内臓が酸素不足になって
さらに消化が悪くなる訳です。
食後の運動で横っ腹が痛くなる原因はこれのせいですね。
右の横っ腹が痛くなるのか、左の横っ腹が痛くなるのかでまた原因は変わってきます。
右だと、肝臓が走った衝撃で下に下がるので、
この時、横隔膜が下に引っ張られて痛みが出たりします。
左の場合は胃に食べ物が残っていて走る衝撃で痛くなります。
あと脾臓があるのですが、脾臓は一時的に血液を溜めておくスポンジのような臓器で、
急に運動すると貯めてある血液を全身に送り出します。
この時に痛みが出たりします。
もひとつ大腸の場合もあります。
サーキットなどでよく使われるヘアピンカーブと言われるポイントがありますが、
大腸にもヘアピンカーブあって、そこに便やガスなどがあると運動時に大腸が捻じれて痛みが出たりします。
どれも一時的なもので大事に至る事はないですが、
身体の負担を考えれば避けたいところですね。
食後食べてからすぐの運動は控えた方がよろしいかと。
事前に運動すると分かっていれば、食事を減らす事をおすすめします！
逆に運動してからの食事は食後と同じく１時間ぐらいは空けた方が良いですね。
理由は食後の時と同じで、運動後は筋肉に血液が行っているので、食事をしてしまうと、
内臓に血液が行ってしまう為に筋肉への血液の供給量が減ってしまいます。
血流が悪いと筋肉の乳酸や老廃物が抜けにくく疲労しやすくなる。
消化を始めた内臓たちが血液が少なくて消化がしにくくなる。
これまた、どちらも良いとこなしの状態になってしまいます。
まとめ
「食べてすぐって運動してはいけないんですか？」
と言う質問ですが、身体の為には食後一時間ぐらいは間隔を空けて下さい。
人間の血液の量は決まっていて、まずは消化に血液を使わせてあげて下さい！
消化が完了して、いざ運動です！！
